プロフィール

外資系のトップセールスマンを経て、大好きだった宝石の会社を立ち上げる。


幼少の頃から直感力が鋭く、宝石を通して様々な神秘的な体験をし、宝石を装飾品から必需品にしたいという思いから"人と宝石との間に立つ"役割を日々研鑽しています。


カテゴリ

最近の記事

アーカイブ

携帯電話からの
アクセスはこちら

 

『日本が名産地であったトパーズ』

2019年12月10日 10:33 | トラックバック(0)
日本名は「黄玉」。何ともシンプルなネーミングですが、
いかにトパーズが黄色い石の代表であったかを知る手がかりにもなる名前です。
しかしトパーズは黄色だけではありません。青、緑、ピンクなど、様々な色が揃った石です。

特に高品質のものは深い黄金色のシェリー酒に似た石。
この石を含む黄色系のトパーズを、とくにインペリアルトパーズと呼んでいます。
このように区別するのは、黄水晶のシトリンなどと間違われやすいため。
本来のトパーズは、屈折率が高いため、シトリンよりも光沢が強く、内包物も多い宝石です。

産地は世界中に点在していますが、日本がかつてトパーズの名産地であった事は、
案外知られていません。岐阜県の苗木地方は、大ペグマタイト産地。
ペグマタイトとは、マグマが冷却する時に出来る火成岩のこと。
中に大きな鉱物結晶が出来やすいのですが、トパーズもこのような火成岩で育つため、
日本でも多く恵まれたのです。

日本産のトパーズはほとんどが無色。そのため、熱処理を加えて色石に変えていました。
450℃まで熱すると、ピンクトパーズになったりします。
あまりの乱獲に、大木が倒れ川水の流れが変わるほど土地は荒れ放題に陥り、
今や宝石に出来るほどのトパーズは、ほとんどなくなってしまいました。

劈開性(へきかいせい)とは、一方向に力がかかると、完璧に割れること。
しかし、トパーズのそれをカバーしてくれるのが、その華麗な深い黄金色。
古代ローマではトパーズを、「冬の気配に散らねばならぬ宿命を悟った黄葉の涙」と言ったとか。
現代人をもうならせる、見事な比喩です。

「ジュエリーブック」 (ナツメ社 COCORO CAMPANY)より一部抜粋

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://shachoublog.jp/system2/mt-tb.cgi/166